桃園の秘境へバスで行く日帰り旅!その③山奥にひっそりと佇む製茶工場「大溪老茶廠」

台湾の秘境をバスで巡る1DAYトリップ。

前回の「角板山公園」に続き、今回の目的地は「大溪老茶廠」です!

1926年、日本統治時代に日本人によって建てられた製茶工場です。

前回と同じ観光シャトルバス「台灣好行502小烏來線」に乗って、バス停「水流東・大溪老茶廠」で降ります。

それでは早速「大溪老茶廠」のスタートです!

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大溪老茶廠 ストーリー

バス停を下りて、看板の案内の通り小径を少し進むと、目の前に広がる大きな建物が見えてきます。

1926年に建設され、1,670坪という広大な敷地面積を持つ「大溪老茶廠」旧名「角板山工場」です。

台湾時代ドラマ「茶金 ゴールドリーフ」ロケ地としても使われました。

1956年大火災ほぼ全焼してしまったそうですが、その後1959年再建され、今の形となって今日まで保存されてきたとのことです。

大溪老茶廠 1F展示・製茶エリア

出入口共通のエントランスを入るとまずお土産売り場のコーナーがあり、その右手から隣りの部屋へ進むと、様々な文化財の展示「大溪老茶廠」についてガイド映像が見られます。

そしてその奥の製茶エリアには、日本統治時代に導入された茶葉を揉む機械「ジャクソンン式揉捻機」があります。

80年以上の歴史があるこの6機の揉捻機は、現在もなお動いています。

1日1回午前11時~30分間の無料ガイドを開催しており、製茶エリアに入ると奥までずらりと並んだ揉捻機を見ることができます。

ガイドに連れられ、揉捻機が置かれた部屋の奥から2階へ続く階段を上がります。

大溪老茶廠 2F萎凋エリア

2階は、部屋の仕切りがない建物面積と同じ広さの空間が広がり、摘み取った生葉の水分を蒸発させて葉をしおれさせる「萎凋(いちょう)」という工程が行われるエリアです。

萎凋のフロアに入ると、甘く芳ばしい茶葉の香りがどことなく漂っているのが感じられます。

90度回転して広くことのできる青い窓格子は、室内に気流を取り込み、大型の送風機とあわせて大量の熱気を排出し、萎凋の効率を高める役割があるそうです。

また、天井を見上げると縦横無数に交差する木造の骨組みがあります。

三角形を骨組みとして構成する木造トラス構造となっており、全部で151本組まれています。中央の吹き抜けから太陽光が差し込み、美しく照らされた姿を見ることができます。

窓の外を眺めると長閑な木々の風景が広がっており、工場設立当初の日本統治時代に自然と思いを馳せるひと時になるかもしれません。

見学を一通り終えたら、入場券150元に付いている100元分の買い物券を利用するのもお忘れなく!

お土産売り場の隣りに喫茶エリアもあり、こちらの飲食でも利用できるので、ちょっとひと休みするのもいいですね。

大溪老茶廠 場所・入場料

大溪老茶廠
桃園市大溪區復興路二段732巷80號
9:30~17:00 無休
入場料150元 ※内100元は、買い物券として施設内で利用可能。
大溪老茶廠オフィシャルサイト
桃園観光導覧網オフィシャルサイト 大溪老茶廠ページ

 

「大溪老茶廠」を見終わったら、バス停「水流東・大溪老茶廠」へ戻り、再びバスに乗って次の目的地へ向かいます!

次の目的地は、「慈湖

台湾各地から寄贈された200体以上に及ぶ蒋介石の銅像が並ぶ「慈湖紀念雕塑公園」がある所です。

台湾の秘境をバスで巡る1DAYトリップ、次回もお楽しみに!

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