台湾全人口の約20%を占めている客家人。
“客家(ハッカ)”とは、中国大陸の北部福建などから台湾へ移住してきた人々のことです。
客家料理は日本人の口に合うと言われていて人気が高く、中壢区内には美味しい客家料理を味わえるレストランが何軒もあります。
明日は二十四節気のひとつ“冬至”ですね。 日本の冬至はカボチャを食べたりゆず湯に入る風習がありますが、台湾では“湯圓(タンユェン)”という丸い白玉団子のようなお餅を食べる風習があります。 湯圓は形が丸いことから「家族円満」の象徴[…]
大人数なら是非こちら「中壢老地方客家菜(ジョンリーラオディファンクージャーツァイ)」。
MRT空港線A22老街溪駅から徒歩3分!
中壢観光夜市や駅近ホテル「中壢米提大飯店」から行くのにもとっても便利です。
入るとテーブルが5つ、内3つは円卓で、中~大人数で囲んで食事することができます。
先日日本から友人家族が子供を連れて中壢まで遊びに来てくれたので、大人4人・子供1人で食事をしに行きました。その時の注文内容をご紹介したいと思います。

まずはこちら、「和風過貓(フーフォングオマオ)」小220元。
“過貓(グオマオ)”とは、山菜の一種で、日本語で“クワレシダ”と言います。癖のないワラビのような味で、湯通ししてから冷菜としてドレッシングと胡麻とかつお節で味付けしてあります。日本人に親しみやすい味でした。
続いてこちら、台湾料理の定番「金沙豆腐(ジンシャードウフ)」小200元。
卵豆腐を使い、さらに塩漬けにした鴨の卵“鹹鴨蛋(シェンヤーダン)”と炒め合わせた料理です。鹹鴨蛋の塩気が癖になる、こちらも日本人に好まれる一品です。
そしてこちらは「蔥爆牛肉(ツォンパオニョウロウ)」小240元。
台湾の家庭料理で、牛肉を炒めてネギと調味料で味付けした料理です。醤油の香り、肉の旨味、ネギの甘みが特徴で、ビールやご飯によく合います。
そしてこちらも台湾料理の定番、「蚵仔煎蛋(オーアージェンダン)」200元。
揚げ焼きしたふわっふわっの卵の中には“蚵仔(オーアー)”=牡蠣がごろごろとたくさん入っていました!
それからこちらは、客家料理でマストな「梅干扣肉(メイガンコウロウ)」、
それと一緒に注文した梅干扣肉を挟む蒸しパン「刈包(グアバオ)」です。
梅干扣肉とは、豚バラ肉と“梅干菜(メイガンツァイ)”という漬物を使った塩辛い味付けの蒸し料理。梅干菜は、ウメが入っている訳ではなく、熟成・乾燥させた酸っぱい高菜のような客家伝統の漬物です。
調理方法はまず梅干菜をバラして水で戻し、よく洗ってから炒め、別で豚バラ肉を煮込んでしょうゆなどで味を付け、最後に豚バラ肉の上に梅干菜を盛りつけたら蒸し上げ、パクチーを添えて完成です。
客家料理は、肉体労働を支えるため高カロリーで塩気が強いのが特徴。台湾では山海の食材に恵まれる土地柄、独自の発展を遂げているそうです。
ふわふわに蒸し上げた刈包(グアバオ)の中に梅干扣肉(メイガンコウロウ)を挟んで一緒に食べます。また、お好みでピーナッツを砕いた粉をトッピングします。大人も子供も大好きな一品です!
メインディッシュは魚料理を注文しました。「糖醋鱸魚(タンツゥルゥユィ)」中370円。
鱸魚(ルゥユィ)は、日本でいうスズキにあたります。からっと揚がった鱸魚に、酢豚と同じような甘酢あんがたっぷりとかけられ、思わずご飯が進んでしまいます。こちらも日本人が好きな味です。
最後はこちら、客家料理では代表的なスープ
「酸菜肉片湯(スァンツァイロウピエンタン)」小190元。
保存食として漬物文化が発展した客家料理。酸菜(スァンツァイ)という酸っぱい漬物と、豚バラ肉を煮込んだスープです。少し酸っぱいスープが、もしかしたら食べ慣れない味かもしれませんが、客家料理を体験するために注文してみてはいかがでしょうか。
店の奥左手には飲み物の入った冷蔵庫があります。ビール・お茶・炭酸飲料などがあるので、自分で好きな飲み物を取ってきて、最後に会計します。
また、入り口入って左手には、無料のウォーターサーバーと白ご飯があります。白ご飯は食べ放題で、自分で装うスタイルです。
私の経験上、中壢のこの手のレストランは、注文してから料理の提供までに時間がかかるところが多いのですが、こちらのお店は注文したらすぐにどんどん料理が出てきました!
こちらはオープンしてから4年ほどとのことですが、本店が観光地としても有名な大溪老街(ダァシーラオジエ)の近くにあり、そちらは開業して約30年経つそうです。長年地元の人に親しまれてきた客家料理のお店で、遠方から芸能人や政界の方も訪れたことがあるようです。
中壢で大人3~4人以上で食事をする機会があったら、美味しい客家料理を是非食べに行ってみて下さい!
中壢老地方客家菜 中壢店
