1949年、国共内戦後に中国から台湾へ渡った国民党軍とその家族が築いた集落を「眷村(けんそん)」と言い、今も台湾各地で当時の家屋などが歴史建築として保存されています。
1949年から1960年代台にかけて国共内戦によって中国大陸から台湾へ渡った国民党軍とその家族が築いた集落を「眷村(けんそん)」と言います。 一説によると、この眷村は台湾全土に900か所以上あると言われ、桃園市内に86か所あるそうです[…]
中壢には雲南からミャンマー・タイ・ラオスを経て渡って来た眷村「忠貞新村(ジョンジェンシンツン)」があり、この近くの忠貞市場周辺では、独自の食文化である眷村料理を食べられる店が何軒もひしめき合っています。
中壢には、台湾のほかの地域にはない珍しい料理がいくつかあります。 その1つが「米干(ミーガン)」。 米から作られた麺の料理で、味や食感はベトナムの「フォー」と似ているかもしれません。 この米干は、もとは中国大陸の雲南省[…]
最も代表的な眷村料理は、米から作る麺「米干(ミーガン)」ですが、米干と並んで眷村料理で必ず目にするのが「豌豆粉(ワンドウフェン)」、エンドウ豆を原料とした寒天のような料理です。
薄い黄緑色の見た目で、粉末状にしたエンドウ豆を水で溶いてから加熱して固めてあり、ぷるぷるとしています。ほんのり豆の風味はありますが、それ自体にあまり味は感じず、酢醤油をかけて食べます。細く切ったキュウリ・ニンジンやパクチー、砕いたピーナッツなどが添えられ、冷たくて酢の物のようにさっぱりしています。
忠貞市場付近にある米干(ミーガン)のお店ならたいていどこでもサイドメニューとして食べられる豌豆粉ですが、今回は中壢中心部にあるお店、「阿美米干(アーメイミーガン)」で冷たい麺の涼麵(リャンミェン)とともに食べてきました。
阿美米干の豌豆粉は1皿60元。ピーナッツ粉にニンニクチップも混ざっており、パンチが効いて美味しかったです!
一緒に注文した涼麵は、麺はもちろん米干をセレクト。平たくて柔らかい麺は、いつも通りしっかりと米の味を感じられます。トッピングは豌豆粉と被ってしまいましたが、涼麵は味噌だれで、酢味噌のような酸味が美味しく、コクもあります。


台湾人夫は同じく冷たい麺ですが、炸醬麵(ジャージャンミェン)を注文。一口食べてみましたが、甘い味噌だれが美味しく、辛さはほとんど感じませんでした。たっぷりとかかった胡麻がぷちぷちとした食感でアクセントになっていました。


これからの暑い時期、熱いスープ麺は食が進まない…という方は、冷たい豌豆粉と米干の涼麵を、中壢に来たら是非食べてみて下さい!
阿美米干 中壢店
