中壢には、台湾のほかの地域にはない珍しい料理がいくつかあります。
その1つが「米干(ミーガン)」。
米干とは米から作られた麺の料理で、味や食感はベトナムの「フォー」と似ているかもしれません。
この米干は、もとは中国大陸の雲南省から渡ってきた食文化です。
1949年の国共内戦後に中国から台湾へ渡った国民党軍とその家族が築いた集落を「眷村(けんそん)」と言い、今も台湾各地で当時の家屋が歴史建築として保存されています。
1949年から1960年代台にかけて国共内戦によって中国大陸から台湾へ渡った国民党軍とその家族が築いた集落を「眷村(けんそん)」と言います。 一説によると、この眷村は台湾全土に900か所以上あると言われ、桃園市内に86か所あるそうです[…]
中壢には雲南からミャンマー・タイ・ラオスを経て渡って来た眷村「忠貞新村(ジョンジェンシンツン)」があります。そしてこの近くの忠貞市場周辺では、かつて栄えた眷村の代表的な食べ物として米干を出す有名店が何軒もひしめき合っています。
今回はそのうちの1軒「臘戌米干(ラァシューミーガン)」に行ってきました。
また今回は米干のほかにも、忠貞市場周辺で食べられる珍しい雲南料理の1つ「炸豌豆粉(ザァワンドウフェン)」と、以前気になってまだ食べたことのなかった「粑粑絲(バーバースー)」もはじめて食べました!
「炸豌豆粉(ザァワンドウフェン)」と「粑粑絲(バーバースー)」とは、いったい何なのか?
詳しくお伝えしていきたいと思います!
臘戌米干 知る人ぞ知る名店?!

臘戌米干(ラァシューミーガン)は、忠貞市場の最も賑やかな場所から少し離れた歩いて5分程のところにあります。
中壢駅からバスで行く場合、中壢客運の112Nに乗って、バス停「忠貞」で降りてから徒歩7分程です。
週末はいつも混雑している忠貞市場ですが、この日も日曜日のため忠貞市場へ向かう人たちでバスは超満員!バスの中ではすでに「どの店の米干が人気か?」などと米干の話題で盛り上がっており、実際に着いてみると米干の店はどこも混んでいました。
臘戌米干もお客さんが何組もいて人気の様子でしたが、市場の近くにある店に比べるとそんなに混んでおらず、すぐに席に座れて注文ができました。たまたまかもしれませんが、穴場的なお店かもしれません!
臘戌米干 メニュー

早速注文していきたいと思います。
まず毎度注文する「米干」は、今回も豚肉・豚レバー・卵の入った綜合(ゾンフー=総合)をチョイス。
そして麺のタイプですが、前回ほかの店で見つけて気になったいた「粑粑絲(バーバースー)」を食べてみることにしました!
それから、こちらもまだ食べたことのないサイドメニュー「炸豌豆粉(ザァワンドウフェン)」も注文してみました!ちなみにこちらのお店では、土日限定メニューです。
臘戌米干も泡菜が無料!

支払いは後会計。注文したら、待っている間にこちらのお店でも無料で提供している「泡菜(パオツァイ)」(台湾式キムチ)を頂きます。もはや泡菜無料はスタンダードになってきました(笑)


粑粑絲(バーバースー)とは?
こちらが綜合粑粑絲(ゾンフーバーバースー)【小】90元です!

豚レバーの存在感!!!苦手な方は、豚レバーの入っていない「豬肉蛋(豚肉と卵)」か「雞肉蛋(鶏肉と卵)」を注文して下さい。
気になる粑粑絲はというと、細麺ながらもちっとしていて、断面が四角い角麺は口の中で角の食感があたり面白く、つるつると食べやすかったです。
調べてみると、粑粑絲も原料は米干と同じ米。米干とともに雲南省から渡ってきた食文化だそうです。
スープは標準的な出汁の効いた美味しいスープでした。卵は、かきたまタイプの「蛋花」か、月見タイプの「蛋包」かを選べたようですが、注文の時に気付かずチェックし忘れたら、月見タイプの「蛋包」で出てきました。半熟でとろっとしていて美味しかったです。
今回は夫と私のほか、米干が初体験の夫の妹も一緒に来店したので、それぞれ粑粑絲・米干・米線(ミーシェン)を注文しました。

米干は、太さや厚さがほかの店と比べても標準的で、米の風味がしっかりと感じられる美味しい米干でした。

総じて豚レバー多めがこの店のスタイルのようです。
炸豌豆粉(ザァワンドウフェン)とは?

米干を食べ始めて程なくして運ばれてきたのが、揚げたてあつあつの「炸豌豆粉(ザァワンドウフェン)」です。
「炸(ザァ)」は「揚げる」という動詞で、「豌豆(ワンドウ)」はその名とおり「エンドウ豆」のこと。「豌豆粉(ワンドウフェン)」はエンドウ豆を粉状にしてからペーストにして固めたもので、以前ほかのお店では冷たい和え物として食べたことがあります。
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今回注文した炸豌豆粉は、一見イモを揚げたポテトフライのようにも見えますが、ほんのり緑色でエンドウ豆の色をしていて、サクッと一口食べてみると、中はもっちりとしたでんぷん質の食感が楽しめます。
一緒に出してくれる胡麻の入ったチリソースだれがよく合い、とっても美味しかったです!
食べきれない分は持ち帰り用に包んで頂いたのですが、家に帰ってから食べたら、冷めても美味しく食べられました。
炸豌豆粉は、扱っている店とそうでない店があるようですが、これまで訪れたお店の中だと、阿秀米干と來來米干はメニューにありました。美味しかったので、今後ほかの店でも見つけたらまた食べてみたいと思います。
中壢には、台湾のほかの地域にはない珍しい料理がいくつかあります。 その1つが「米干(ミーガン)」。 米から作られた麺の料理で、味や食感はベトナムの「フォー」と似ているかもしれません。 この米干は、もとは中国大陸の雲南省から[…]
中壢には、台湾のほかの地域にはない珍しい料理がいくつかあります。 その1つが「米干(ミーガン)」。 米から作られた麺の料理で、味や食感はベトナムの「フォー」と似ているかもしれません。 この米干は、もとは中国大陸の雲南省から[…]
臘戌米干(ラァシューミーガン)

