台湾全人口の約20%を占めている客家人。
客家(ハッカ)とは、中国大陸の北部、主に広東省・福建省・江西省などから台湾へ移住してきた人々のことです。
客家料理は日本人の口に合うとよく言われ人気があり、中壢にはその美味しい客家料理を味わえるレストランが何軒もあります。
台湾全人口の約20%を占めている客家人。 客家(ハッカ)とは、中国大陸の北部、主に広東省・福建省・江西省などから台湾へ移住してきた人々のことです。 客家料理は日本人の口に合うと言われていて人気が高く、中壢には美味しい客家料理を味[…]
そんな客家料理の中で、おやつのように手軽に食べられるのが、
「客家菜包(クージャーツァイバオ)」。
糯米でできた皮で切り干し大根などの具材を包んで蒸したお饅頭のような食べ物です。
先日台湾のニュースメディア「聯合報(UDN)」が運営するカルチャー系サイトに、「500碗」という台湾全土から選ばれた「おいしいローカル小吃(シャオチー=B級グルメ)」を紹介・表彰するプロジェクトが掲載されました。
第三屆500碗 THE 500 BOWLS AWARD 2025
そこで紹介された中壢にある客家菜包の店に、早速行って来ましたのでご紹介します!
路地裏にひっそりと佇む客家菜包の名店「仁利菜包(草仔粿)」
お店の名前は、
「仁利菜包(レンリーツァイバオ)」。
台鐵中壢駅から徒歩10分余りと比較的行きやすい場所です。
お世辞にもきれいとは言えない店構えに若干怯みながら早速注文したのは、事前に口コミをチェックして評価の高かった「菜包」の「蘿蔔絲(ローボースー)」35元。蘿蔔絲は、切り干し大根のことです。
保温用の発泡スチロールのケースから熱々の菜包を差し出され、ぱくっと一口。まず驚いたのは皮の薄さ!もっちもちの皮を一口食べるとすぐに、たっぷりと入った中の具材が出てきます!
具材は切り干し大根のほか、少量のネギと豚そぼろ。程よい塩気とほんのり胡椒が効いている上に、豚の油で炒め上げられているようで、旨みとコクが感じられます。
シンプルなのに味わい深く、満足感のある一品です。なるほど、これは美味しい!と思いました。
もう1つ甘い和菓子のようなメニューも注文、あずき餡の入った草餅「紅豆草仔粿(ホンドウツァオザイグオ)」35元です。
こちらももちもちの薄い皮に、たっぷりとあずきのこし餡が入っています。あずきは、台湾で有名な産地「萬丹(ワンダン)産」のあずきを使っていて、つやつやしたあずきの粒がたくさん入っています。甘さもちょうど良く、これは日本の和菓子が恋しくなったらいつでもすぐにここへ買いに来よう!と思いました。
そのほか店頭には、台湾で昔からお祝いの時などに食べられたという紅麹で真っ赤に色づいた亀の甲羅のような形をしたお菓子「紅龜粿(ホングイグオ)」や、緑豆と生姜、塩漬けした切り干し大根と豚肉・シイタケ・干しエビの入った草餅などもありました。
それからこちら、黒糖蒸しパン「發糕(ファーガオ)」は、大140元、小70元で売られていました。ふわふわでとても美味しそうだったので、また次回買ってみたいと思います。
実は、何を隠そう今回初めて客家菜包を食べた私…^^;
長野のおやきは大好きだけど県外の人はあまり食べないと聞くように、私にとって客家菜包は見た目でこれまで魅かれなかったのかもしれません。(笑)
中壢にはほかにも客家菜包を売っているお店が何軒もあるので、今後は食べ比べにチャレンジしてみたいと思います!
仁利菜包(草仔粿) (レンリーツァイバオ(ツァオザイグオ))
