台湾全土に路線のある観光シャトルバス「台湾好行」。
「台湾好行」は、台湾鉄道主要駅や高速鉄道駅から観光地や有名スポットまでを結ぶ観光に特化したバスで、自分に合った旅行を計画することができます。
今回は、中壢を出発点としてこの観光シャトルバス「台湾好行」に乗り、最近密かに人気上昇中の桃園の秘境、
- 雄大な自然溢れる「小烏來」
- 原住民の食事も楽しめる商店街が賑わう「角板山公園」
- 心休まる広々とした歴史あるお茶工場「大溪老茶廠」
- 蒋介石の銅像が一堂に集められた公園「慈湖」
上記4か所を順にバスで巡る1DAYトリップをご紹介していくシリーズです!
乗るのはこちら、「台湾好行」502小烏來線。土日と台湾祝日のみ運行の路線です。

詳しいバスの乗り方などについては、今回巡る4か所の観光スポットをご紹介したあと最後にご案内したいと思います。
それでは早速「小烏來(シャオウーライ)」のスタートです!
小烏來風景特定区

台湾鉄道桃園駅からバスで約1時間半、中壢駅からはバスを一度乗り換えて約2時間。
桃園中心部から南東方面へ向かうと、バスはどんどん山道を登っていき、あっという間に緑豊かな自然に囲まれます。
終点「小烏來天空步道」が近づいてくると、車窓から一瞬見えるのは落差70mの巨大な滝!
「小烏來瀑布」です。

この「小烏來瀑布」を上から眺められるのが、この先の「小烏來天空歩道」です。
小烏來スカイウォーク「小烏來天空歩道」
観光シャトルバス「台湾好行」502小烏來線、終点「小烏來天空步道」のターミナルでバスを降りたら、目の前にあるトイレに向かって左手へ進み、坂道を少し下って「小烏來天空歩道」の入口へ向かいます。
坂道を下り、突き当たりを右へ、整備された遊歩道を歩くと、そこはすでに緑溢れる自然豊かな秘境の始まりの予感がします。
この先の「遊客諮詢暨售票處」と書かれた看板のチケット売り場で、この先の入場券を買います。
大人1名50元、桃園市民は30元。「台湾好行」502小烏來線で乗り降り自由な1日券を購入した場合、1日券を提示すると割引価格の30元になります。

チケットを買って、チケット売り場の右手から奥へ進むと、看板犬の2匹のチワワがお出迎え。

やがてその先に、この辺りに昔から住む原住民「タイヤル族」の壁画が見えてきます。色鮮やかでとても美しいです。
そして辿り着いたのは「小烏來天空歩道」の入口。こちらでチケットを係りの人に提示します。
ウッドデッキの階段を下りると…
ありました!「小烏來天空歩道」です!一番先まで更に進みます。
ちなみにこちらの「小烏來天空歩道」、総工費800万元だそうです。
ガラス張りの天空歩道の下を覗くと、足元に見えるのは物凄い勢いで流れ落ちる落差70mの滝です!!

天空歩道の一番先では、下まで流れ落ちる様子をダイレクトに見ることができます!

別の角度から見ると、吸い込まれるような水の流れの滝の始まりも見られます。
天空歩道の脇には、ミズバショウが群生していました。
「小烏來天空歩道」の入口後ろは、涼しげな水の流れを感じられます。
「小烏來天空歩道」を見終わったら、もう1つの見所「小烏來天空繩橋」へ向かいます。
小烏來天空縄橋「小烏來天空繩橋」
こちらの「小烏來天空縄橋」は、2015年に運用が開始されました。底部のケーブルに固定する方式で全長70m、地面から約50m離れた谷間を渡しています。
120tの重さに耐えられる強度な設計ですが、幅は1mほどしかないため一度に1人しか通れず、一方通行です。
前後を歩く人の歩みでゆらゆらと揺れるスリルを味わいながら、川床を足元に、周り一面緑に覆われた山々の絶景を見ることができます。
入口で係りの人に再度チケットを提示してから先へ進みます。
入口右手に説明がある通り、橋を渡りきると二手に分かれています。
吊り橋を渡った後、青い矢印の右側へ行くとややアップダウンの激しいトレッキングコースがあり、先まで行って戻って来るのに約80分間かかります。
赤い矢印の左側へ行けば、軽装備でも簡単に歩ける緩やかなハイキングコースで、約15分間歩くと先程の入口に戻ることができます。

さあ!いよいよ吊り橋を渡ります!ゆっくり歩いて、スリルと絶景を味わってください!!
吊り橋を渡ってから左側の約15分間のハイキングコースを行くと、緑溢れる森の中でマイナスイオンをいっぱいに感じられ、途中こちらも見所の美しい滝「龍鳳瀑布」を見ることができます。
そしてこの「龍鳳瀑布」、この先の「和平橋」を渡った先にある景観台から眺めると、別の角度から見ることができ、2段に連なる滝が見られます。是非探してみて下さい!
宇内溪水遊びエリア「宇内渓温泉戯水区」
ハイキングコースを終えて戻ってくると、「宇内渓温泉戯水区」と呼ばれる自然の川がプールのように整備されて水遊びできる場所があります。
こちらは、6~9月の決めれた期間のみ開放されていて、開放期間中は子供連れの家族でとても賑わっています。
「小烏來天空歩道」のチケット共通で入場が可能なので、是非足だけでも冷たい川の水に浸かって涼をとってみましょう!
こちらへの入場が少しわかりにくいのですが、「小烏來天空歩道」のチケット売り場まで戻り、チケット売り場の右手の道を少し過ぎたところに回転式のゲートがあります。ここでも係りの人にチケットを提示します。
「宇内渓温泉戯水区」の開放期間など詳細は、オフィシャルサイトにてチェックしてください。
「小烏來風景特定区」を存分に楽しんだら、バスを降りたターミナルに戻って、再びバスに乗り次の目的地へ向かいます。
次なる目的地は、「角板山公園」。
蒋介石の避暑地としての別荘や軍事指揮所が建てられたり、独特な食文化が発展した原住民族の食事が楽しめる商店街が賑わうエリアです。
台湾の秘境をバスで巡る1DAYトリップ、次回もお楽しみに!