明日は二十四節気のひとつ“冬至”ですね。
日本の冬至はカボチャを食べたりゆず湯に入る風習がありますが、台湾では“湯圓(タンユェン)”という丸い白玉団子のようなお餅を食べる風習があります。
湯圓は形が丸いことから「家族円満」の象徴とされ、冬至だけでなく元宵節(旧暦1月15日、正月の満月の日)にも家族みんなで食べられています。
この湯圓、もとは客家料理。今回は、中壢で60年の歴史がある地元人気店をご紹介します。
台湾全土で客家人(ハッカジン)が最も多く住む桃園市、中壢には客家料理の美味しいお店がたくさんあります。 新明市場から歩いてすぐ「答嘴鼓伝統甜品小舗(ダーズィグゥチュアントンティエンピンシャオプゥ)」。 木造りの店内は温かみがあって懐[…]
その場所は、中壢から桃園へ行く幹線道路「延平路」の通りに面して建つ廟“仁海宮(レンハイゴン)”の正面、道路を渡った反対側に面して建っています。いかにも年季の入った看板の下から店内へ入ると、奥の厨房へ向かって風情あるフロアが続きます。
必ず注文したいのはもちろん湯圓!
メニューを見ると、お食事用のしょっぱい湯圓“鹹湯圓(シェンタンユェン)”と、デザート用の甘い湯圓“甜點湯圓(ティェンディェンタンユェン)”に分かれています。
さらに、鹹湯圓・甜點湯圓ともに大きさは「大・小・大小両方」から選べ、甜點湯圓は「紅豆(あずき)・花生(ピーナッツ)・芝麻(ゴマ)・花生&芝麻」の中から好きな味が選べます。
もちもちの柔らかいお餅の中から、とろっとあふれ出すピーナッツやゴマのペーストがたまりません!
また、こちらのお店では同じく客家料理の“粄條(バンティャオ)”という米から作られた平たい麺も食べることができます。豚そぼろと混ぜて食べる“肉燥粄條乾麵”がオススメです。
台湾の家庭料理、切り干し大根の入った卵焼き“菜脯蛋(ツァイプーダン)”も美味しそうだったので、追加で注文しました。卵がふわふわで、切り干し大根の食感も良く、とても美味しかったです。
冬至と元宵節の時はお客さんが殺到するようで、混雑を避けるために主要メニューのみ提供しているようです。色々メニューを楽しみたい場合は、冬至と元宵節以外の時に訪れたいですね!
古早味新街龍湯圓(グーザオウェイシンジエロンタンユェン)