台湾鉄道の駅弁など、台湾弁当の代表格「排骨飯(パイコーハン)」。駅弁の排骨飯は、タレで煮込んだスペアリブが定番ですが、衣をつけて揚げた排骨飯も台湾では人気のメニューです。
中壢で昼も夜もお客さんで大賑わいの排骨飯のお店がこちら「中央排骨飯」。以前は店内飲食もあったようですが、現在は持ち帰りのみの模様。観光で訪れた方はホテルに持ち帰って食べるか、晴れた日の昼間なら近くの公園でピクニック気分を味わうのもいいかもしれません。
メニューは排骨飯のほか、大きな骨付き鶏もも肉がまるっと1本入った「雞腿飯(ジートゥイハン)」、柔らかく煮込まれた豚角煮がごろごろと入った「爌肉飯(コンロウハン)」などもあります。また、排骨飯と雞腿飯はそれぞれタレで煮込んだタイプと衣をつけて揚げたタイプの二種類から選べます。やっぱり一番人気はお店の名前にもなっている排骨飯の揚げたタイプ。“看板メニュー”という意味の“招牌(ジャオパイ)”が付いた「招牌排骨飯」と書かれたメニューがそれです!
草履サイズの大きなパイコーがどんっ!とのったボリューム満点の弁当。タレで煮込んだ卵もごろっと入って、野菜の付け合わせが三種類。この日の野菜は、キャベツ炒め・ひょうたん瓜の炒め物・豆干(トウガン)という台湾伝統の硬く作られた豆腐の煮物でした。全体的な味つけは、八角や五香粉などの香辛料はそれほど感じず、日本人にも食べやすい味だと思います。
さて、問題はその注文方法…。よくある記入式の注文用紙はありません。女性店主に直接口頭でメニューと個数を伝えます。また、連日大盛況のため30分~1時間待ちは当たり前。注文後、また取りに来ないといけません。注文を伝えると、おおよその出来上がり時間と番号を口頭で言われるので聞き取ります。時間になったら番号を伝えて、弁当を受け取る時に代金を支払います。注文は電話でも受け付けているので、電話ができれば二度行く必要はありません。しかし一連のやりとりは日本人にはかなりハードルが高く、私も最初の内は毎回ドキドキしながら買っていました(笑)会話に自信がない場合、筆談するのも手かもしれませんが、女性店主の勢いとお客さんでごった返す店頭でそれができるかどうか…。
注文するのにちょっと難ありなお店ではありますが、興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい!
中央排骨飯