中壢には、台湾のほかの地域にはない珍しい料理がいくつかあります。
その1つが「米干(ミーガン)」。
米から作られた麺の料理で、味や食感はベトナムの「フォー」と似ているかもしれません。
この米干は、もとは中国大陸の雲南省から渡ってきた食文化です。
1949年の国共内戦後に中国から台湾へ渡った国民党軍とその家族が築いた集落を「眷村(けんそん)」と言い、今も台湾各地で当時の家屋が歴史建築として保存されています。
中壢には雲南からミャンマー・タイ・ラオスを経て渡って来た眷村「忠貞新村(ジョンジェンシンツン)」があります。そしてこの近くの忠貞市場周辺では、かつて栄えた眷村の代表的な食べ物として米干を出す有名店が何軒もひしめき合っています。
今回はそのうちの1軒「來來米干(ライライミーガン)」に行ってきました!
中壢には、台湾のほかの地域にはない珍しい料理がいくつかあります。 その1つが「米干(ミーガン)」。 米から作られた麺の料理で、味や食感はベトナムの「フォー」と似ているかもしれません。 この米干は、もとは中国大陸の雲南省から[…]
1949年から1960年代台にかけて国共内戦によって中国大陸から台湾へ渡った国民党軍とその家族が築いた集落を「眷村(けんそん)」と言います。 一説によると、この眷村は台湾全土に900か所以上あると言われ、桃園市内に86か所あるそうです[…]
來來米干(ライライミーガン)

忠貞市場界隈の米干も今回で5軒目!
今回訪れたこの日は、十月十日。中華民国の建国記念日で、「國慶日」や「雙十節」などと呼ばれ、台湾の祝日になっています。
台湾各地で連休に合わせて様々なイベントが開催され、この忠貞市場周辺の「忠貞新村文化園区」でも歌やダンスを披露する催しなどがあり、朝から混雑して盛り上がりを見せていました。
もともとこの日は別の人気店「大鬍子米干(ダーフーズミーガン)」を目指していたのですが、口コミも多く地元で評判の店とあって物凄い行列だったので諦めました。そちらはまたの機会にリトライします。
そんな訳で、私にとってはやや“代打”のように辿り着いた「來來米干(ライライミーガン)」ですが、こちらも午前10時頃の店内はほぼ満席で、たまたま空いていた一角に滑り込みで相席をさせて頂きました!
來來米干(ライライミーガン) メニュー

それでは早速注文です!
と言っても、注文内容はもう決まっています。(笑)
もちろん「綜合米干」(小)80元!他店同様、豚肉と豚レバーと卵が入っている模様です。店によって、卵の形状が「月見」か「かきたま」か選べる場合がありますが、こちらは選択がありませんでした。
前のカウンターには、1人1皿無料でもらえる「泡菜」(台湾式キムチ)があるので、待っている間に自分で取ります。

來來米干(ライライミーガン) 実食感想

いざ、実食!
美味しい!!!
最初に言っておきます。この店、行って損はないです!!
スープは豚骨の出汁が効いていて、優しくまろやか。
米干の麺は、太さも厚みもちょうどよく、米の風味と味わいもちゃんと感じられます。
肉と卵もたっぷり入って満足感あり!
ほかの米干店と比べて、正直目立った個性は見当たらないのですが、変なクセもなく、「最も標準的で全て完璧に備わった米干」と言えると思います。
何と言っても、たまたま見つけて並ばず入れたのに、このクオリティーが味わえた!ということに感動しました。
ところが、一点気になる点が…。
私が頼んだのは「綜合米干」。豚肉、豚レバー、卵の3種類が具材に入っているはずですが、豚レバーが見当たりませんでした。(笑)
混雑していたので、間違えてしまったのかもしれません。美味しかったので「良し」とします。(笑)
ほかにも気になるメニュー、麺で選べる「巴巴絲」や「炸豌豆粉」などもあったので、またの機会に再訪したいと思います!

食べ終わってお店を出る頃には店の外に行列ができていたので、こちらのお店も普段から常連さんがたくさんいるのかもしれませんね。
是非、中壢で行ってみたい米干店リストに入れて下さい!
來來米干(ライライミーガン)

