台湾全土で客家人(ハッカジン)が最も多く住む桃園市、中壢には客家料理の美味しいお店がたくさんあります。
新明市場から歩いてすぐ「答嘴鼓伝統甜品小舗(ダーズィグゥチュアントンティエンピンシャオプゥ)」。
木造りの店内は温かみがあって懐かしい雰囲気。こちらは台湾スイーツで代表的な豆花(トゥファ)を食べることができるお店ですが、客家料理のスイーツもメニューに並んでいます。
中でも珍しい名前の一品が「牛汶水(ニュウウェンスイ)」。こちらのお店で外せない名物メニューです。
生姜の効いた温かい黒糖シロップに平たいお餅が並び、砕いたピーナッツと黒ゴマがトッピングされたなんだかかわいらしい見た目。その面白い名前の由来は、暑い夏の日に水たまりに浸かって涼む牛の様子を模したものだとか。客家人はその昔、田んぼを耕す農作業の休憩におやつとして食べていたそうです。もちもちのお餅に甘い黒糖がからみ、生姜の少しピリッとした辛さがまた旅の疲れを吹き飛ばしてくれそうです。
こちらのお店ではほかにも、客家文化の代表的な料理「米苔目(ミータイムー)」という米から作られた麺のスイーツや、同じく客家文化で伝統的な「擂茶(レイチャ)」という緑茶の茶葉・ピーナッツ・ゴマなどをすり鉢で擦り合わせ粉状にして、最後にお湯を注いだ飲み物などもあります。
客家人ではない台湾人にとっても珍しい客家料理のスイーツ。ほかでは味わえない客家スイーツを中壢で是非味わってみて下さい!
答嘴鼓伝統甜品小舗(ダーズィグゥチュアントンティエンピンシャオプゥ)